<手作り・木工講座2004(2004年9月19日〜9月25日)> P1/P2/P3/P4/P5
<制作工程>
<脚のダボ穴の加工/組立て> ここの工程は重要なのですが、とても写真を撮っている余裕がなかったため言葉だけの説明になってしまい少々わかりづらいですが、あ〜坊用のメモということでご勘弁を・・・。 ・木ねじを一旦外して仮組みを分解し、木工用ボンドで接着、再度木ねじで締めて1時間以上放置 ・十分置いて接着剤が乾いてから、木ねじを外す ・直径9mm(ぐらい?)のドリルで、木ねじで留めていた部分にダボ穴を加工 ・ダボの先端をカンナの横腹等を使って潰し(木殺し)、木工用ボンドを塗ってダボ穴に木づちで打ち込む ・飛び出ているダボを、のこぎりで切断 ・更にノミを使って平らにする |
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<座面のダボ加工> これまた重要な工程ですが、余裕がなく写真は無し。 左の図は、組んだ脚を上から見たところです。 ・端から3cmぐらいのところに、大型機械を使ってダボ穴を掘る。 ・脚側にできたダボ穴に画鋲みたいなモノを置き、その上に座面を載せてギュッと押し付け、座面裏側に印を付ける。 ・そこを目印に、座面の裏側にもダボ穴を掘る。 |
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<座面の組立て> 横から見ると、こんな感じです。ダボの長さと座面の厚さを考慮して、ダボ穴を開ける必要があるため、正確に測ってから加工しなければなりません。こんなときは、やはり大型機械があると便利です。 脚のダボと同様、木工用ボンドを付けて組み立てます。しっかりはめこむため、座面に不要な板をあてがい、木づちでがんがんたたく、という力技が必要でした。 |
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<全容> 大体こんな感じ。 ≪まだまだ続く・・・≫ |
今回の「そらまめの小椅子」を通じて、教授から面白い話を聞きました。
まず、この小椅子には、そらまめの形が2箇所使われています。座面の形と脚のくりぬきのところです。このように一つの作品の中で相似形を使うことは、デザインの手法の一つなんだそうです。木がどこを切っても同じ形をしていること(幹と枝、枝と小枝の関係)に象徴されるように、相似形は、無限の広がりを表しているんだそうです。 それから、脚の外側の部分はジグソーで切ったため、まっすぐな面ではなくふらふらと歪んだ面になっていました。しかも、脚の一番下は切り残しがあってぼさぼさと外側に出っ張っています。これをどう処理しようかと考えていたところ、教授はこの歪んだ面について、 「この曲線がいいねえ、機械で切った直線よりもいいでしょ? それから、これが生きてるんだよね。」と、切り残しの出っ張りを指して言いました。 「これは生きているんですか?失敗かと思ってました。」(あ) 「いや、これが生きてんの。これがあるから脚としていいんだな。」(教授) 直線である必要があるのかどうか。曲線であっても、それがいいと感じることができるかどうか。それが大切なことなんだそうです。 勉強になりますね。 |